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内科・呼吸器内科・循環器内科・消化器内科・小児科

斎藤医院

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INFORMATION

肺炎について

日常でかかる肺炎は、主に細菌やウイルスなどの微生物が肺に入り込んで起こる肺の炎症です。肺炎の原因となる細菌、ウイルス(病原微生物)は、環境中や体内に存在しています。 高齢であったり、病気に罹患したりして、抵抗力(免疫力)が弱まった時などに微生物の感染を起こしやすくなります。

からだの抵抗力(免疫力)が弱まる原因としては感冒時、インフルエンザ罹患時、高齢、糖尿病、呼吸器、心臓に持病がある場合等があります。人間の身体には免疫によって病原微生物を排除する力が備わっています。発熱は、免疫機構が一生懸命働いて病原微生物と闘っている状態です。免疫の働きによって、たいていは気道の軽い炎症程度で治ってしまいますが、気道の炎症がひどくなって呼吸器の防御機能を上回った場合、免疫力が落ちている時などは、病原微生物が肺にまで入り込んで感染し、肺炎になってしまうのです。

誤嚥性肺炎

65歳以上の肺炎患者さんの6〜7割以上が誤嚥性肺炎といわれています。誤嚥とは飲食物等が食道ではなく気管に入ってしまうことです。
顕性誤嚥とは、むせる誤嚥で食べ物が明らかに飲み込めない、飲み込みにくい状態等をいいます。不顕性誤嚥とは、むせない誤嚥をいい、寝ている間に唾液と一緒に口腔内細菌を飲み込んでしまう状態です。⼝の中は無菌にはできませんが、⾍⻭、⻭槽⻭槽膿漏の状態では⼝の中の細菌が増えてしまいます。予防に⻭磨き等の⼝腔ケアが重要です。

(肺炎の胸部レントゲン画像)

肺炎の症状

肺炎の症状としては発熱があり、38℃以上の⾼熱が出ることが多いです(発熱を伴わないこともあります)。 咳嗽を伴うことが多く、喀痰を伴う咳嗽を湿性咳嗽といい、喀痰を伴わない咳嗽を乾性咳嗽といいます。肺炎の咳嗽は湿性咳嗽の場合も乾性咳嗽の場合もあります。 喀痰を伴う場合、⾊調、量が重要です。⻩⾊、緑⾊の喀痰が多い場合、細菌性肺炎を疑います。呼吸困難、胸痛を伴うこともあります。

⾵邪の症状と似ていますが、 発症後に急激に症状が進むことがあります。肺炎の存在診断として画像検査が必要です。胸部レントゲン検査を⾏います。胸部CT検査が必要なこともあります。治療としては病原微⽣物に対する抗菌薬治療が中⼼です。肺炎治療は、以前は⼊院で点滴抗菌薬治療を行うことが主でしたが、現在は病巣移⾏が優れた経⼝抗菌薬(内服薬)があり、外来治療が可能な患者さんは経⼝抗菌薬で治療をおこないます。その他、症状に応じて痰を出しやすくする去痰薬、解熱薬等で対症療法をおこないます。病原微⽣物に対する抵抗⼒を高めるためにも、安静、休養が重要です。